経営学修士号って

20年前位に大学院の研究室を訪問し院試を受けて入学した。以前から、文系大学院は需要が無くて年齢の分だけ不利になるよと言われていた。

20年たってどう思うのかを伝えたい。社会人を上手くわたっていくならば、22歳ぐらいで就職をした方が良い就職先に入れる。人事が管理をするのに楽なんだよね。採用年次と実年齢が一緒だと、社歴と年齢が入り混じることがない。混じった状態だと管理をするのが大変だから新卒でとりたがる。院に入学する時点でこのルートから外れるリスクがある。

そして、就活時もあまり良い印象を与えているように感じない。文系なんて営業がメインなのに小難しい理屈をこねくり回すとお客さんにかわいがってもらえなくなる。くだらないかもしれないけれど重要なんだよね。

10年働いて転職を考えたとして、22歳で入れば当然32歳で24歳で入れば34歳なんだよね。30代の1歳ってのが大きくて35歳以降になると未経験業種に転職するのが難しくなる。大学院へ進学するとやりなすチャンスも少なくなる。

じゃぁどうすれば良いのか。どうしても修士号が欲しいなら、今自分が考える中で一番良いのが30代後半から40代前半で教育訓練給付金を使い論文を書かなくてよい大学院に入学して学位を得る進路だろう。

教育訓練給付金を使うと学費が安くなる。どうせ箔付けなのだから安い方が良い。そして、論文を書かなくて良いという点も重要だ。博士課程に進み教授になる道を検討しているなら研究者養成として論文ありの大学院へ入るべきだが、サラリーマンが箔付けのために学位を得るのであれば論文を書かずに終了できる専門職大学院で十分だと思っている。

能力はあっても研究室の人間関係で疲れてしまい辞める人もいる。お金を払っているにもかかわらず。それを、会社の人間関係と並行して行い新規性のある論文を仕上げるのは至難の業だろう。その仕上げた論文は転職でも社内でも評価されることなく大学の書庫に眠ることになる。

論文作成の努力は身になる作業だが評価はされないので、ドライに考えるのであれば研究室と論文のない専門職大学院で学位を取りつつ、会社員生活を送るのが最も合理的な進路選択だと振り返って思う。

資格に例えるならば

業務独占資格 それが無ければ出来ない。

名称独占資格 名乗るのに必要なだけで、無くても出来る。

検定や民間資格 頑張ってるね、自己啓発お疲れの世界。

経営学修士ってのは完全に名称独占資格と被ると20年経って痛感している。正直旨味が無かった。

20年前の自分に伝えるとすれば「22歳で世の中に出て社会を知り何か身につけて世の中を渡っていった方が良いぞ」だろう。経営学修士を検討している方の参考になれば幸いです。

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